月別アーカイブ: 10月 2021

「デラックス」と称される一段上のクラスは、昭和40年代後半から延々と続いている。

当初は出始めのパークで洗うのがデラックスだったりもしたが、ソープの進化でクオリティが上がる様になり、次第に区別が曖昧になって行った。しかしその後も「デラックス」は存在し続けるが、工場に入ればデラックスも普通も殆ど同じ洗い方。「うちは静止乾燥してる」とか「丁寧な仕上げ」とか言う業者もいるが、その違いは素人には分からない。違いと言えば「デラックスのタグ」と不織布のカバー位であろう。最近では「高級品は別コースで!」とか「カシミヤは特別扱い」などと別料金を請求しても、結局20万のモンクレールも25万のカシミヤコートも工場に入れば全部同じ洗い方!全く罪悪感無し!皆で渡ってる赤信号のようだ。かつての牛肉偽装事件を思い出させるが、目に余った社員による刑事告発の例もある。

だが、何もしないデラックスに、お客はとっくに感づいている!貴方もそう感じているはず。ロイヤルトーンのHPにも、ワラをもすがる思いで一般客からのアクセスがある!「有名大手に出したカシミヤコートが信じられない位パサパサになり、ネットで調べまくってたどり着きました。なとか直りませんか?」。この種のアクセスは年々増えているが、これは氷山の一角にすぎない。なぜ文句を言わないのかと尋ねると、言ったところで、あの技術じゃ20万するコートが蘇るとは思えないし、もう信用できないと言う。彼らも店構えや知名度で店選びするのは危険!と口を揃える(相談品はロイヤルトーンで完全復活)。

ここに来て、ロイヤルトーンドライシステムを導入したいと言う、問い合わせや見学が目立つ。この騒ぎで皆事業を縮小、この先の点数減を考えると、単価アップの高級品・特殊品を自分の物にしたいという動きが本格化している。

時代は新政権になり景気が良くなったとしても、中間層が急に復活する訳でもなく、二極化はこのままだ。飲食業も観光業も新車もマンションもプレミアムを充実させ、ゆとり層に焦点を絞って単価UPを狙っているのに、どうして我がCL業界は万人向きなのか?全く理解できない。同じ回転寿司でも客単価が3,000円超えの店と、オール100円のカッパ寿司では客層の身なりが違う。カッパ寿司に来る客層相手に商売しても儲からない。