レザーウエアの自家処理(自工場内クリーニング)
クリーニング業界人ならご存知のはず!
周知の様に、人口減・カジュアル化などで7,800億円あったクリーニング総需要も半分以下になり、更に100億円/年づつ減少しています。しかし、クリーニングの店先を見ると「割引」の文字ばかり。二極化と経費高が進行する中、多売ができない状況下の安売りは利益が出ません!それより付加価値の高い高級品・特殊品を上質に自社処理する体制を整え、納期を早め売り上げを上げる事を考える時です。また、その実行が差別化となり、生き残りに繋がります!
「レザーウエア・毛皮類」の自家処理は、安全に出来る時代!
革や毛皮を受けると、「知識もないし怖いから」と下請直行のケースが殆どです。
しかし、アメリカでは1970年から、レザーウエアや毛皮類は、ロイヤルトーンの革専用ソープ(元NASAの化学者が開発)をチャージしたドライ機で、背広を洗う感覚で自工場処理されています。革や毛皮は自社で高品質で安全に洗える時代になっているのです!既に全米で3,000社超、日本国内でも1999年から個人店をはじめ年商数十億の大手まで、数多くの工場が自工場内処理をしております。
革を洗う事は「怖く」ありません。東京大学名誉教授の養老孟司氏によると、人は「理解できないこと」や「経験した事がないこと」に接すると「怖い」と思うそうです。確かに、革も洗うメカニズムを知らず、洗った経験が無ければ怖いはず。しかし、理解して経験してしまえば、話は別!『革』を得意分野にして利益を上げる事を考えてください。柔軟思考が鍵です。
ロイヤルトーン社とは?
米国ロイヤルトーン社は、1970年にNASA出身の化学者によって設立された、
新発想次世代型の革製品のクリーニング材料群を製造する会社です。その技術は、全米でもNo.1、しかも、他社では出来ないOnly one。米国クリーニング業界では知名度の高い専門メーカーです。
ロイヤルトーンドライシステム
ロイヤルトーンケミカル㈱の創始者フランク ルーセンタはNASAで培った高度な科学技術を用いて、戦前から続く、加脂剤方式の複雑で大掛かりな「革のドライ」にメスを入れ、小規模で高品質、しかも布地まで洗えるドライシステムを創りました。
溶剤にロイヤルトーンの専用ソープ1種類だけチャージするだけ。
革を洗っても色が出ません!
色が出ないと言う事は、ベースタンク1個の通常のドライ機1台を専用にして頂ければ、革が洗えるということです。
それは、中古や遊休のドライ機を1台専用にするだけで、多種にわたる革・毛皮・カシミヤなどの獣毛・高級ウール・シルク他を、通常のドライと同様に洗い、タンブラー乾燥するシステムです。
- 使用する専用ソープは、フランク自身が専門知識を駆使し高技術で開発し、米国で特許を持つ他に類を見ないものです。この専用ソープ1種類(加脂剤不要)を新液にチャージして、皮革類などを洗います。
- 最大の特長は、洗っても色が出ない事。職人技の色かけが不要になります。
- ソープ中には、汚れを落とす成分と、革に必要な天然型の動物性脂分と栄養分(コンディショナー)が高濃度に配合され、次のような長所があります。銀面はしなやかに、スエードやムートンは指で文字が書ける程の高品質で洗い上がります。
- タンブラーから出ると殆ど仕上げは要らず、型崩れもありません。また、硬い革も超ソフトになります。
- 加脂剤を使用しないので、ペーパーフィルターが詰まらず、フィルターの寿命は通常ドライと同じです。
- 作業(洗いと乾燥)は70~80分で完了しますので、大手工場でも、1週間以内の納品が可能です。
- 専門的な化学力を背景にした洗いですので、作業は機械任せ!自動生産体制で量産もできます。
明るい色の革は色が冴えます!
特にスエードはオリジナルの色に洗い上がります!
ロイヤルトーンドライシステムで毛皮も丸洗い
ベタベタする加脂剤を併用すると、毛皮類が洗えません。また、パウダー方式では汚れ良く落ちません。しかし、当システムは、加脂剤なし!毛皮を(専用ソープが入った)溶剤(液体)で洗います。洗い上がりの「触れているのか、いないのか分からない位」のソフトな感触とボリューム感は、全女性を魅了します。
カシミヤは毛皮!ロイヤルトーン洗いが最適です。
カシミヤ・アンゴラ・キャメルなどは、動物の毛を糸にして織ったもので、成分は毛皮そのもの、軽くて暖かく高級感のあるツヤが特長です。
しかし、通常のドライで洗うと、溶剤の脱脂力で本来持っていた動物性の脂分などが失われ、よりの強い糸のように糸が締まってしまい、風合いもツヤも失われてしまいます。
ロイヤルトーンで洗うと、コンディショナーが浸透して、とてもソフトに、しかも繊維を膨らませ空気だまりを作ります。その空気だまりが体温をキープし、カシミヤ本来の軽くて暖かい長所が再現されます。洗い上がったカシミヤのコートを着ると、軽くなった事と今迄経験したことのない触感が実感できます。
誰でも実際に触れただけで、また着ただけで分かる差は、堂々と胸を張ってプレミアムクラスを推進できるという事です。また、乾燥を終えると、裏地を整える位な仕上げで済み、材料費も軽微!利益率が高いのも魅力です。
ロイヤルトーン革専用ソープとは、どんなものでしょう?
ロイヤルトーンの革専用ソープは、「汚れを落とす成分」と、高濃度に配合された「革に必要な天然型の動物性脂分と栄養分」が同時に働く2イン1タイプ。リンスインシャンプーで髪を洗う様に、汚れを落とすと同時に革を柔らかく活性化します。このソープの最大の注目点は、天然型の動物性脂分と栄養分(コンディショナー)をソープと融合させ、更に溶剤にも完全に溶かす事に成功した事です(米国特許)。また、革を洗っても色が出ないのも最大の特長と言えます。
- 洗い方
数分の洗いの後、脱液しタンブラー乾燥します。一般ドライと全く同じ感覚です。 - 仕上げ
殆ど仕上げは要りませんが、必要に応じてヒートレスアイロンやパフなどで整えます。 - ドライ機のメンテナンスも簡単!
加脂剤を使わないので、ドライ機は、通常のメンテナンスと全く同じです。 - 材料費
下請に出す場合の10分の1位で出来ます。詳しくは資料をご請求ください。
ドライシステムのみ「加盟制」となります!
ロイヤルトーンは、ドライシステムに限り(靴・バッグの水洗いを除く)おおよその地域を考慮した加盟制となり、都道府県で一定の業者数に限定させて頂きます。
ドライシステム導入後の流
ロイヤルトーンの専門スタッフが、個々の工場に出張して、ドライ機を起動させ試運転を行います。また、その時に革の知識や色々なアイテムの洗い方を指導させて頂きます。
従来型の「革」ドライ
革を洗うと色が出る。
例えば黒の革を洗うと、革の色が出てベースタンクが黒く染まるので、一旦外部タンクに吸い上げます。次に茶色を洗うと、茶色に染まるので、別の茶色専用の外部タンクに吸い上げ、という具合に色別のタンクをいくつも並べて洗う方法です。最初は良いですが、その次からは染まった溶剤をタンクから出して、その中で革を洗うというのですから——–。
色が出るという事は、個々の革の色が薄くなる事。後で色かけをしなければなりません。その色合わせが技術的に難しく、特にスエードなどは元の色を出すのは困難です。また、色を載せれば、当然表面が硬化します。色かけブースも場所をとり、職人も必要なので大掛かりで高コストなシステムと言えます。
加脂剤を使うと…
加脂剤は、溶剤やソープにあまり解けず、フィルターに詰まり易くフィルターの寿命を短くしてしまいます。
また溶剤に加脂剤が入っていると、毛皮が洗えません。パウダー方式もあるのですが、液体で洗う訳ではないので、汚れが良く落ちません。
ちなみに、パウダー方式とは、化学処理されたオガクズやトウモロコシから作った微細な粉をドラムに入れ、その中に毛皮を入れて揉みエアーで粉を取り除く方法です。汚れを媒体に吸い取らせ、「植物性の脂分」を補うという原理です。しかし、液体で「洗う」わけではないので、汚れは完全に落ちません。また、パウダーがエアーで完全に除去できないのも、肌に接触するものですので、心配です。