クリーニング支出が毎年減少する中、靴バッグのクリーニング需要は確実に高まっている。と言っても、その需要は何もクリーニング業界だけには留まらない。ロイヤルトーンという材料提供側から見ると、クリーニング業界は、クリーニング村と言う横からの情報のみ受け入れる独特なグループで、靴バッグクリーニングの講習会もあっても、受講されるクリーニング業者の方は勉強会と思っている方が多いようだ。また、人の物を預かる商売特有の観点から、ネガティブな面の情報共有が目立ち、結局一歩も前に進めない方々も多い。講習会でのネガティブな事を伺うと、意外とルール外の事が多い。主催者も当然分からない。これを「ちゃんちきおけさ現象」という。何故か?「知らぬ同士氏が——」って三波春夫も古いが、主催者側も出席者も原因を知らぬ同士だ。一方、クリーニング業者以外のグループは、元々洗いの経験など無いが、ロイヤルトーンのマニュアル一冊ですべてをこなしてしまう。中には、汚れたバッグを買い取って、ロイヤルトーンで洗い、転売する業者も複数いる。これが需要があるというのだから、驚きだ。クリーニング業者はいつも受け身で、せっかく持ち込まれてもネガティブな面が受け入れを躊躇させる。しかし、その他のグループは素人でありながら、商売の道具として現金化するたくましさがある。クリーニング業者の皆さん!もっと彼らを見慣れってください。分からない事、相談したい事があったら、ロイヤルトーンジャパンまでメールしてください。いつでもお答えします。

ロイヤルトーンの紹介記事が業界紙に載ると、色々な方々から様々な情報が伺える。情報は面白いが、それらは皆小さいクリーニング村の情報で、村民たちは村の情報をだけを見て振り回されているようだ。例えば、「靴バッグのクリーニングをやりたいが、6,000円もするノウハウ本を買って読んだら、余計怖くなって遠のいた。」という方がおられた。筆者も読んだが、アクセルとブレーキを同時に踏むような内容で、そこから初めて知識を得て始めようとする人には混乱を与えかねない。またある方は、ホールセールに頼むと、あれは出来ない、これも出来ないと言われ、仕方なく「本業は洋服のクリーニングだから、その他の物はいいや。」と受けるのも消極的になったという。

革類のクリーニングは、材料で決まる。ロイヤルトーンは革、布/革の専門材料であり、革の洗いは誰でも簡単に品質良くできてしまう。村内の既成概念が及ばない外の業者、例えば靴の修理業者などは、頭には何も無いので、クリーニング材料一式と写真解説付きのマニュアルだけで、ドンドン仕事をこなししまい、リピートが続く業者が沢山いる。ムートンブーツなどは、初心者の第一日目でも出来てしまう。

練馬区が本社の㈲武蔵野クリーニング商会の凄いのは、工場に掲げるしっかりとした経営理念。そして、ここの財産は、目の輝きが違う従業員たちだ。パート従業員も一人ひとりが研究熱心、今年導入したロイヤルトーンドライシステムも、複数のパート従業員が技術を共有する。ロイヤルトーンによる技術講習も回を重ねるごとに真剣みが増している。

今どこのCL工場も人材確保のため人件費が高騰している。こうした経費高という環境下では、慢性的な低料金体質を改善しないと、いずれ経営は破綻の危機に。同社のように、二極化した所得層の上位客をターゲットにした、付加価値料金(高い利益)が得られる、革・毛皮・カシミヤ、その他の高級衣料を自工場で「原価」で処理する事は、タイムリー且つ重要な事だ。ロイヤルトーンドライシステムは、化学の力で品質を創る。複雑な技術など無く、初心者でも安心だ。中古ドライ機1台が大きく会社の利益に貢献している。

大店法の施行以来、スーパーは出店の嵐、ついに彼の店の真ん前にスーパーが現れた。このスーパーの安売りに対抗する為、彼は、なりふり構わず連日市場の特価品を買いあさり廉価で販売した。売り上げは1億円に達したが、前から来ていた上位客の姿が無くなった。40代半ばになり疑問を抱いていた頃、業界の大御所に出会いこう言われた「君、売ってる野菜を食べてるかい?」。その言葉に衝撃が走った。「そうか、俺は安さばかりで、まずいものを売っていたのか」初めてお得意が居なくなった訳が分かった。彼は野菜を一から勉強し始め、20年以上が経った。今では人から日本一の野菜博士と言われるまでになり、値が張っても美味しい野菜、はずれの無いものを売り続ける彼の口癖が「自分で食べて美味しいものは、高くても売れる」。スーパーの真ん前という立地にも係らず、3ちゃんで年商9千万円になった。考えてみれば、スーパーに対抗しても仕入れ値では勝てない訳だから、1億円あっても長時間労働の果ての低利益率だった訳だ。勿論、今の9千万円の利益率の方が良い。

クリーニング業界も同じだ。大手は殆ど素人集団と化している!技術より金儲けだ。お客は、技術を期待して出すのに、街にはそんな大手の店ばかり。『どこなら安心して出せるの?』と技術を求めお客が今まさに「難民化」している。

さて、クリーニング業のあなた!あなたは、上位客がクリーニングに出すようなレベルのものを持っているだろうか?クリーニング屋は殆どの素材を把握するために、実際に着て体験する事が重要だ!夏なら麻素材、サマーウール、冬ならカシミヤ、毛皮、革、それにオーダーのワイシャツ位は必須。どいうものがいくらで、どこでどう売られ、それを着るとどういう着心地か、どう汚れるのか、それをどうクリーニングしたら良いか。「知る」ことから初める事だ。「売ってる野菜を食べたことがない八百屋」のように、いつもTシャツとジーンズではお客の気持ちが分からない。300万円の車を買うのなら、それを150万円にして、思い切って150万円で色々な素材のものを買って着道楽になったらどうだろう!?お得意さんにクリーニングはもとより、ファッションや繊維のアドバイスが出来るようになる。お客さんより一段上の存在こそ「信頼される店」の第一歩だ。

ブランドバッグの販売をされている業者の方から、「洗い」もやってみたいと相談があったのは、半年くらい前の事だったろうか?販売の分野も、それを取り巻く環境の変化で厳しさが増しているという。とりあえず、セットをご購入頂き、スタート。その後、ちょくちょくリピートを頂き、その度にお話を伺えた。最近のお話では、既にバッグを400個も洗い、中古の汚れたバッグの購入ルートを確保し、販売ルートも開発して、既に自社で洗ったバッグを150個も販売したという。勿論洗いの経験など無く、頼る物は、写真入りのマニュアルだけだった。まさに、やる気と発想の勝利だ。また、ロイヤルトーンの化学力にも注目して頂きたい。初心者でもマニュアル通りに行えば、安心して品質良く靴やバッグが洗える。

数年前の事、ネットでロイヤルトーンの事を知った、九州のある靴の修理業者の方から相談を受けました。500万円以上もの投資をして、機械を買い、靴クリーニングのシステムを導入したそうですが、クレームが多く、洗えない靴もたくさんあるとの事でした。ロイヤルトーンの良さを伝えたところ、「材料だけで洗えるなら」と、ロイヤルトーンのセットを購入して始めて頂きました。そして、マニュアル通り洗った所、うそのように簡単に品質良く出来るのに感激!喜びの電話を頂きました。その後、事情があって首都圏に新店舗を出しましたが、初めから「売り」はロイヤルトーンの靴洗いでした。その後も失敗も無く順調に続けておられますが、他の業者の方と違うのは、宣伝をする事です。ロイヤルトーンの販促用のポスターも西日で色があせると、新しいものと交換したり、ロイヤルトーンの既製品のパンフを、辛坊強く配布したりして、徐々に客数を増やしておられます。「お客さんに喜んでもらえて、嬉しい!」と電話でお話しする度に、こちらにも喜びが伝わってきます。やはり、宣伝が大切です。もう既に始めておられる方々も、大きな「のぼり」、ポスター、パンフなどを忘れずに!

中京地区の中年と思われる、品の良い女性から電話を頂きました。大切にしているカシミヤコートを、初めてクリーニングに出したところ、独特の風合いが失われ、縮んだようにペチャンコになってしまったそうです。大型店のデラックスのクラスで依頼したのに、と落胆した様子でした。何か調べられないかと、業者向けではありますが、私どものHPをご覧になり、内容をすぐ理解されて、連絡を頂きました。一般的にどこのクリーニング店でも、カシミヤは特別(料金)扱いされますが、洗う溶剤は他のものと同じ、溶剤の脱脂力がカシミヤ本来の脂分と栄養分を消してしまいます。この手法で洗った後、静止乾燥や仕上げを丁寧にして「差」をつけても、カシミヤは硬くなってしまいます。でも、その女性にこう答えました。「ロイヤルトーンで洗えば、洗いと同時に天然型の動物性脂分と栄養分が得られ、糸に空気だまりが復活して、本来の軽くて暖かいカシミヤに戻ります。」と。事実、過去にクリーニング業者の方々から、同様な『弁償しろ!』とまでお客様に言われた「硬くてペチャンコになったカシミヤコート」を復元して差し上げた実績が、多数あるからです。

周りを見れば、個人店は無くなり、大手の安売りチェーン店ばかり。「大切にしているものを、一体どこに出したらいいの?」とお客様は困っています!でも、クリーニング業界は丁度村のようなもの、村内でしか情報交換をしない傾向な為、あっという間に、お客様の世代が変わり、着る物や価値観が変わっても、相変わらず○○セールです。ここの所の二極化で、高級品や特殊品が増え、これらをクリーニングに出したいお客様のフラストレーションがピークに達しようとしています。

「こんな店が近所にあったら困る!」

大阪では、品質重視の個人店でさえ、ついこんな本音が出てしまう。㈱フランス屋本部は、年商30億円程の大手でありながら、品質は徹底している。また、環境への負荷が少ない溶剤や材料を使うのが会社の信条で、フッ素をいち早く導入して、日本で初めてウエットを含む全品即日仕上げを始めた会社としても有名である。

2年程前、ロイヤルトーンドライシステムの導入を推進したのが、特殊技術開発や品質指導を担当する前田長氏だ。入社以来21年、様々な分野の仕事をこなし、機械保全の国家資格や職業訓練校の指導員免許まで制覇した努力家だ。革に関しも、自社処理の必要性を感じ、時間をかけて自分の足で各地を見て回り、環境にやさしく品質や作業性が良いロイヤルトーンドライシステムにたどり着いた。彼の前向きな姿勢は、始めて僅か2年足らずで、年間5,000点を達成せしめ、皮革分野の売り上げも2,000万円に届く勢いだ。しかし作業は現在、革の知識などまるで無かった主婦のパート従業員が、ほぼ一人でこなしている。ロイヤルトーンの化学力が全てをカバーしている証である。

山形の酒田市にユニークな歯科医院がある。虫歯で治療に行っても直ぐには治療してくれない。初診は、まず何回か通ってもらい歯のクリーニング、口の中を入念に磨き上げて、ようやく治療だ。その間は、歯科衛生士の仕事だ。25名もの歯科衛生士がおり、治療は全部個室、ずらりと治療室が並ぶ。一番の売りは、半年に一度の定期検診を兼ねたクリーニング(歯石などを除去)。このシステムを延々20年以上続けている。

なんと、今や酒田市の一割がこのクリニックの患者だそうだ。新品の野球のグローブは柔らかいが、一年もすると硬くなる。革も時間と共に脂分と栄養分が蒸発してしまうからだ。革のクリーニングには二つの意味がある。一つは、革の汚れを取る事、二つ目は革に必要な天然型の動物性脂分と栄養分を補給することだ。そんなに汚れていなくても、良い状態を保つ為に年に一度クリーニングをする必要がある。この歯科医院に学ぶ点は大きい。

 

ここの所、靴修理業の方々から、度々お問い合わせを頂きます。みなさん異口同音で、お客様から「クリーニングはできますか?」と尋ねられ、クリーニングの必要性を肌で感じるようになったとおっしゃっています。「靴やバッグのクリーニング」は、もはや生活に必要なサービスになり、益々市場が拡大しています。そこで、靴・バッグのクリーニングを導入するにあたり、ポイントは3つ。①品質良く、失敗なく安全に出来る事。②完全丸洗いで、汚れと臭いが取れる事。③初期投資が最少な事。ロイヤルトーンはこの3条件に合致し、機械を使わず材料だけで品質良く洗え、狭小の作業場でも出来る事から、全国の靴修理業の方々から支持されております。