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ブランドバッグの販売をされている業者の方から、「洗い」もやってみたいと相談があったのは、半年くらい前の事だったろうか?販売の分野も、それを取り巻く環境の変化で厳しさが増しているという。とりあえず、セットをご購入頂き、スタート。その後、ちょくちょくリピートを頂き、その度にお話を伺えた。最近のお話では、既にバッグを400個も洗い、中古の汚れたバッグの購入ルートを確保し、販売ルートも開発して、既に自社で洗ったバッグを150個も販売したという。勿論洗いの経験など無く、頼る物は、写真入りのマニュアルだけだった。まさに、やる気と発想の勝利だ。また、ロイヤルトーンの化学力にも注目して頂きたい。初心者でもマニュアル通りに行えば、安心して品質良く靴やバッグが洗える。
東京に298円のお弁当を作っている会社がある。外国産の食材を使い、既製のサラダを並べ、コストの事だけ考える。また、ある手作り豆腐の店の売れ筋豆腐が1丁160円で、材料費と人件費で98円だそうだ。どちらも価格決定権は消費者やスーパーにあるそうで、全く儲からないとの事。
しかし、同じお弁当でも、自家農園の野菜を使い、マヨネーズやパン粉まで自家製造して差別化を図り、味、栄養、安全性を売りに、販売を伸ばしている会社がある。価格は500円からだそうだが、毎日完売状態。
卵は物価の優等生。オートメメで1個20円が相場だが、鶏の飼育環境や餌を研究して、卵アレルギーの子供でも安心して食べられように生産している業者がある。1個100円だが、生産が間に合わない。
安売りは、誰でも出来るので、供給過剰になり儲からない。それよりも二極化で生まれた需要に対して付加価値をつけて供給する方が断然有利だ。
しゃぶしゃぶの木曽路や肉の万世などに行くと、かっぱ寿司では見かけない「ゆとり層」で満員だ。ここでも二極化を肌で感じる。そもそも『着ている物が違う』。高級婦人服に力を入れるデパートも、阪急や伊勢丹の紳士館は高級品を強化している。5万円のカシミヤのセーターも20万円のジャケット隣で、安く感じられる程。しかも盛況だ。しかし、ゆとりで買っても、こうした高級品をクリーニングに出す時、料金は多少高くても商品知識があり、汚れを取って買った時の風合いに戻してくれる業者を求めるはず。高級品や特殊品も受け入れる部門を作って、利益を上げるべき時だ。何も考えず『298円のお弁当』を作り続けるのは楽ではあるが、未来はない。ダーウィンは、「生き残る種は、強い種でも優秀な種でもない。環境に変化に即応できる種が生き残る。」という法則を残している。
2013大阪国際クリーニング総合展示会が11月15,16,17日、インテックス大阪で開催され、前回を上回る入場者で、会場は熱気に包まれました。ロイヤルトーンジャパンも、機材商やメーカーで構成されるCAP(Cleaning Activity Project)のブースで参加致しました。
ブースでは、「ロイヤルトーンで靴バッグを洗っているよ。」と声を掛けてくださるクリーニング業者の方々が多いのに驚きました。皆、異口同音に「ロイヤルトーンは安心して使える!」と満足されているご様子。やはり、ロイヤルトーンの化学的なバックグラウンドが簡素化された作業環境と失敗の無い安心感、そして高品質を創りだしている事の証明だと思いました。また、「同業者や業界紙の情報でロイヤルトーンを知ったので、是非資料を」という方々も大勢いらっしゃいました。ありがとうございました。
以前からロイヤルトーンドライシステム(ドライ機1台で、革や毛皮、カシミヤなど特殊品・高級品が洗えるシステム)の業界紙記事を読んで、興味を持たれていた方々からも、導入に向けてお問い合わせを多数頂きました。やはり時代は二極化、何か利益が出て、自社の技術を高め、差別化して生き残りを真剣に考えている方々の熱意を感じました。数年前までは、東京や大阪の大都市部以外の方々の加盟が大半でしたが、ここ1~2年関西以西の方々の意識が急激に変化しています。特殊品を自社処理すると、材料費だけで出来るので儲かる訳で、儲けるのが得意の関西人向きと考えておりましたが、以外に「そな、ややこしい物なんか、自分とこでせんで、中間マージンもろといた方がかしこいで」という人ばかりでした。しかし、世代が確実に変わっています。30~40歳代の方々は真剣です。また先に始められたCL業者の方が、どんどん伸びているのも刺激になっているのでしょう。今年は首都圏でも動きがあります。ようやくロイヤルトーンの化学力が差別化を後押しし、売り上げに貢献するツールである事が理解されてきました。
ユーザーの声<靴バッグ編>
ロイヤルトーン方式で靴洗いをしている靴の修理屋さん
ロイヤルトーンで靴を洗うと、簡単に出来て、失敗がないのがイイですね。
もう初めて2年になりますが、失敗なし!汚れもすっきり落ちて、革が柔らかくなるし、お客様にも喜ばれていますよ。実は何年も前に何百万円もかけて、他の靴洗いシステムをやっていましたが、汚れや臭いが落ちず、失敗して弁償もあったので、止めた経緯があります。しかし、この分野は絶対に需要があると思っていました。ロイヤルトーンに出会え、丸山さんの言葉を信じて始めて良かった!
靴バッグの出張講習を受けたクリーニング工場の声
バッグは、たまに受けていましたが、全部下請けに出していました。靴は受けていませんでした。何か利幅の多い物を自分達でやろうと検討していたら、偶然同業者から情報を頂き、ロイヤルトーンの事を知りました。さっそく東京から丸山さんに来て頂いて、用意した色々な種類の靴バッグを教えて頂きながら実際に洗ってみました。こんなに簡単でしかも怖くないとは思ってもみませんでした。汚れも良く落ち臭いも無くなりました。品質は想像していた以上で、次のステップで、中古ドライ機を探してドライシステムに取り組もうと思います。
●安売りは、誰でも出来るが儲からない!
街のクリーニング店も、個人経営が激減し、大手の集中工場+直営店舗網が幅を利かしています。しかし、どの店も低料金のアピールばかり。低料金競争の為にはコストカットと材料をけちれば、洗いの品質が落ち、人件費を削れば良い人材が逃げ、機械のメンテもおろそかになり、経験の浅い女性パートだけの作業は、更なる品質の低下を招いています。需要が多かった頃は、薄利多売も成立しましたが、需要が減って今の様なオーバーストア(供給過剰)では、どう考えても薄利小売、利益が出ません。また生産原価を無視しての料金競争や、過剰設備で多額の負債を抱えて倒産するケースも目立つようになってきました。
10年先行く米国CL業界ですが、まさに10年前に米国の当時のIFI(研究機関)が警告した事が、今の日本のCL業界の現状のような気がします。米国では80年代以降、白人経営者が工場を居抜きで売り始めると、それを買った素人経営者は、現場のパート従業員達に仕事を任せ、単なる「金儲け」をするようになりました。丁度10年ほど前、増加した素人経営者達は、市場の縮小を恐れ、多店舗化と低料金競争を激化させて行ったのです。その結果、警告から8年後の2011年秋の情報では、2011年までの5年間で4,000社も倒産し、生き残り業者も軒並み30%売り上げを落とすという散々な結果になりました。そのIFIの警告とは、『安売りは自殺行為、絶対にするな』というものでした。カジュアル化のエスカレートもあるかも知れませんが、カナダやヨーロッパでは、クリーニング店(業)が消滅した街がいくつも見られます。悲惨です。何も対策を講じないと、先はバラ色ではありません!
●賢者は歴史に学べ
上述の米国における多店舗低料金競争のCL業者は、殆ど低品質です。米国ではピークの70年代でさえ、洗いも仕上げ(プレス)も利用者の求めるものではなく、当時の機械屋の提案通りの、女性パートによるドライ→タンブラー乾燥→人体プレスという、CL業者がやりやすい画一的な(センイに合わせた品質良いクリーニングとはかけ離れた)流れ作業が一般的でした。ですからそれを居抜きで買った後継経営者達も、引き続き同じレベルの品質に疑問を持たなかった訳です。
しかし、こんな軒並みダウンの米国CL業界でも、利益を上げている業者もいます。それは利用者のニーズをとらえたやり方。米国でも利用者の二極化が顕著で、低料金なら低品質でもOKという層には、徹底したコストカットでの低料金コース。例えば、シミや水溶性の汚れが残っていてもドライのみ、仕上げはスチームトンネルのみで1点200円ほど。しかし品質本位の仕事を望む層に対しては、フルサービス。高品質ドライと時にはウエット、仕上げも丁寧という、高級品、特殊品を対象にしたプレミアムコース。二極化には、両極のニーズに対応できる政策をとれる業者が生き残っています。
●はっきり自社のカラーを決める!
2011年、米国のCL業界紙に「両極端思考は両極端を維持しないと経営が破綻する」という警告記事がありました。つまり、他社を意識して、低料金ながらシミ抜きやウエットをしたり、仕上げを丁寧にしたりと、低料金高コスト体質になる事と、高品質フルサービスでも周りを気にして、料金を落とすという低利益体質になる事は、言うまでもなく経営維持が困難になると言うものです。
こらから日本の業界は、本格的な淘汰の時代、いやまっただ中かも知れません。
安売り業者の6割はワイシャツですが、形態安定の技術は綿100%でもノーアイロンの所まで来ています。家庭用洗濯機が更に進化し、シャツの価格が下がれば、クリーニングへ出る量も半減するでしょう。残り4割のドライも更なるカジュアル化で減るのは明白です。両極端思考から言えば、次世代の超安売りは採算に合いません。これからは、「技術力の時代」、衣料にお金をかけられる「こだわり層」が大事にしている『高級品や特殊品』に軸足を置くべきです。
●利益率の高い「高級品と特殊品」を自社で洗え!
そんな「こだわり層」も、殆どがクリーニングに出して失敗された経験を持っています。「簡単な仕分けでクイック」型の工場、知識不足の受付がいる店は信用しません。彼らの多くは知識豊富な高学歴層です。そして彼らが望み探している店は、自社で高級品や特殊品を洗う技術がある店です。「こだわり層」は下請けが嫌いです。下請け=低技術と解釈しています。ですからこの利益率の高い高級品と特殊品を下請けに頼らず自工場で洗えば、「こだわり層」の信頼と原価で洗える高利益を、同時に得る事が出来ます。高級品や特殊品を自社で洗う技術を持てば、利用者はすぐ分かります。やがて店の評価も高くなり、店格も上がり、差別化も出来、その結果生き残れるのです。
高学歴な知識層も満足する、ロイヤルトーンドライシステム
スエードやレザーウエアー・毛皮類は勿論、上質のカシミヤやカシミヤと毛皮の縫い合わせなど、高級品や特殊品を中古ドライ機1台でほぼ自動生産!NASA
出身の化学者が開発した、高度な化学力は全米で40年、3,000社超のCL業者をプロにした実績を持つ。ニューヨークの富裕層も納得の品質です。詳細は他ページで!
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