最近、生き残っている個人のクリーニング店に冬物を出しに行った時の事。店主は50歳前後二代目で60年程営業している店である。その店は人通りの無い集配専門の店だが、第一印象は、自店がお客様からどう見られどう感じられているかなど無頓着という事だ。店内は暗く換気が悪く奥の作業場の匂いが漂う。料金表が無く、仕上がり日時などの情報はカレンダーの裏にマジックで手書きで書いてある。汗臭いポロシャツ姿は大目に見ても、無愛想に一点一点表示を見てレジに打ち、素材や形で料金が変わるのだろうが、何の説明も告げず請求額のみ言ってくる。支払った後にサービス券をくれるは良いが、無造作に輪ゴムでひとくくりにして手渡す。その店は初めて利用するが、新規客に対する挨拶など皆無。「今忙しいから2か月はかかりますよ」、何かやってやるという印象?30年前はこんなタイプがいたと思うが…..。人間は第一印象で90%決まるもの。クリーニング業にかかわらず、店づくりやお客様対応の姿勢は「商売へのやる気」を表すものである。自分から損を招いてるタイプかなこの人?こんなに情報があふれる時代なのに、まだこんな「裸の王様」がクリーニング業界にいるとは!せめて「いらっしゃいませ」「有難うございました」と言ってもらいたかったな。頭を下げてね。